北陸電力の新料金プラン「節電とくとく電灯」の概要とメリット・デメリット

北陸電力は今年始まる電力小売り全面自由化にあわせて、3つの新プランを発表しました。

  1. くつろぎナイト12
  2. 節電とくとくプラン
  3. 節電とくとく電灯

今回は、上記のプランについて簡単な説明を加え、特に節電とくとく電灯について解説していきます。

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3つのプランの概要

まず、3つのプランがありますが、純粋に電力料金のプランとして新たに設けられたのは「くつろぎナイト12」だけです。

「節電とくとくプラン」と「節電とくとく電灯」はプラン名が酷似していますが、中身もほぼ同じです。
この2つに関しては、新プランというよりは、

  • 節電とくとくプラン・・・くつろぎナイト12に対する割引サービス
  • 節電とくとく電灯・・・従量電灯に対する割引サービス

として考えたほうが理解が早いと思います。
これら2つの割引サービスは、ほくリンクからしか申し込めません

以下で新プランの解説をしていきます。

「くつろぎナイト12」

くつろぎナイト12加入条件

まず、「くつろぎナイト12」はエコキュートやネオキュート等のヒートポンプ式給湯器利用者限定のプランです。我が家はここに該当しないので、概要だけ簡単にお伝えします。

くつろぎナイト12の料金体系

くつろぎナイト12は、基本料金と電力量料金単価は以下のとおりです。

基本料金

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電力料金単価

  • 夜間(20時~8時)は割安 10.76円/kWh
  • 土日祝の日中は普通 18.93円/kWh
  • 平日日中は割高(特に夏季は高額) 10月~6月 24.26円/kWh 7~9月 33.96円/kWh

平日日中に在宅の場合は割高になる可能性があるため、要注意です。

くつろぎナイト12の申し込み受け付け・開始日時

くつろぎナイト12は、2016年7月1日から申し込み受付開始、8月1日プラン開始です。
くつろぎナイト12の開始に伴い、現行のエルフナイトの3プラン(エルフナイト8、10、10プラス)は2016年7月末に新規加入が停止されます。

「節電とくとくプラン」

「くつろぎナイト12」に以下で説明する節電とくとく電灯をプラスするイメージです。

節電電力量1kWhにつき、194.40円の割引が受けられます。
※節電電力量に関する説明は、「節電とくとく電灯」の項目をご覧ください。

節電とくとくプラン加入条件

下記2つの条件を満たす必要があります。

  • くつろぎナイト12プラン契約
  • ほくリンク入会

「節電とくとく電灯」

「節電とくとく電灯」は、従量電灯プランに、節電に応じた割引が付加されるプランです。
基本料金および電力量料金は、「従量電灯」と同単価のプランです。

ちなみに、従量電灯というのは、給湯設備にエコキュートや電気温水器を使っていない家庭の場合は問答無用で適用されるプランです。

節電とくとく電灯の契約に変更した場合、夏(7~9月)に節電に協力した場合、従量電灯の料金から節電量に応じて電気料金が割引されることになります。

要は新しい料金プランというよりは、割引サービスのようなものです。
この割引サービスを受けるためには、ほくリンク会員である必要があります。

節電できなかったときのデメリットは

結果的に節電に協力できなかったとしてもペナルティはありません
節電できたときに「節電割引」を受けられるというメリットしかありません。

節電とくとく電灯の料金体系

基本料金と電力量料金は、従量電灯プランと同一です。

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こうして算出された電気料金から一定条件を満たした場合、電気料金が割引されることになります。

節電割引のしくみ

夏(7~9月)に、北陸電力が指定した日の13時~16時の3時間の節電に協力すると、電気料金が割引されます。

  • 節電日は北陸電力が指定(ほくリンクのメルマガで事前に発表。ほくリンクのHPからも確認可能)
  • 節電電力量1kWhにつき129.6円の割引

となります。

節電電力量の算出方法

節電電力量=基準電力量-実績電力量

  • 基準電力量・・・節電日の直前の平日(過去の節電実施日を除く)5日間の内、13~16時の電力使用量が多い4日間の同時間帯の1時間あたりの平均使用電力量
  • 実績電力量・・・節電日の13~16時の1時間あたりの平均使用電力量

となります。

例えば、基準電力量が2kWh(3時間合計6kWh使用)、実績電力量が1.5kWh(3時間合計4.5kWh使用)だった場合、1日で64.8円が割引されることになります。

2kWh-1.5kWh=0.5kWh
0.5kWh×129.6円=64.8円/日

微々たるものですが、節電日に外出予定などがあったりするとちょっと得した気分になれますね。
先に述べたように、結果的に節電に協力できなかったとしても電気料金が高くなるなどのデメリットはないので、我が家としては、「割引されればラッキー」という気持ちで参加してみるつもりです。

節電とくとく電灯契約に伴う隠れたメリット

節電とくとく電灯は導入に当たって、その仕組み上、スマートメーターを設置する必要があります。
アナログメーターでは1時間ごとの電力使用量が把握できないからです。

よって、節電とくとく電灯に申し込むと、メーターをスマートメーターに交換してもらえます。
ほくリンクに加入すると、スマートメーターで1時間ごとの電気使用量も照会できるので、節電の意欲も高まります。

個人的には、大した割引額になりそうもない節電割引より、こちらのほうがよっぽど大きなメリットだと思っています。

ちなみに、節電とくとく電灯メニューに申しこまなくても、平成36年3月までに全世帯でスマートメーターへの移行が行われます。
メーターの交換が10年ごとなので、古いものから順に取り替えていくことになります。
我が家の電気メーターには平成30年9月のシールが貼られていましたので、2年以上前倒しで交換されることになります。

また、スマートメーターへの取替えは、取り付け工事が必要なため、多数の申し込みがあった場合は、いったん「節電とくとく電灯」への受付を中止することもあるそうです。

ちなみに、スマートメーター、アナログメーターとも本体代・工事代とも無料ですのでおかしな詐欺などに引っかからないようにご注意ください。

「節電とくとく電灯」早期申込みキャンペーンで500円分QUOカードプレゼント

もうひとつ、期間限定のメリットがあります。

平成28年4月30日(土)までに、「節電とくとく電灯」申込み+キャンペーンエントリーで500円分のQUOカードがもれなくもらえるというキャンペーンが実施中です。

手順としては

  1. ほくリンク入会
  2. ほくリンクトップページから「節電とくとく電灯」申込み
  3. ほくリンクトップページからキャンペーンに応募

となります。

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とくとく電灯申込みとキャンペーン応募は連動していないので注意が必要です。

節電とくとく電灯の加入条件

このお得な割引プランにも加入条件があり、以下の双方を満たす必要があります。

  • ほくリンク会員
  • 契約電流が60Aまたは契約容量が6kVA以上

ちなみに、ほくリンクとは、北陸電力の「電気料金・使用量照会サービス」が衣替えしたサービスで、入会すると、節電クーポンが配信されたり、スマートメーターが導入されている場合は1日ごと、1時間ごとの電気使用量が照会できたりします。
入会金や年会費等は無料です。
ただし、以下でも紹介したように、ほくリンクに登録すると、2016年4月分からは紙の検針票が届きませんのでご注意ください。
北陸電力のほくリンク登録方法と入会に伴うデメリット

節電とくとく電灯申込みの要件として従量電灯プランの契約者であることが定められているわけではありませんが、節電とくとく電灯の基本料金及び電力量料金は「従量電灯」と同単価であるため、実質的に従量電灯契約者専用メニューとなると思われます。

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