ハローキティゼミの有料コースを無料受講できるキャンペーン中だったため、受講してきました。
ちなみに、ハローキティゼミは、こぐま会が教材を提供する、年少・年中・年長を対象とした幼児通信教育です。
教材の概要と無料キャンペーンについては別記事で紹介しています。
個人的にはとても良い教材だと感じるハローキティゼミですが、必ずしも万人向けとは言いがたいと感じました。
今回はハローキティゼミの特徴(長所・短所)と、受講をおススメできる人・できない人について私見を述べたいと思います。
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「こぐま会」とハローキティゼミの教育理念
ハローキティゼミは、「こぐま会」から教材提供を受けています。
「こぐま会」とは、「幼小一貫教育」の理念の下、特に就学前の子供たちを対象にした幼児教育に取り組み、「幼稚園受験」「小学校受験」対策で実績を挙げている幼児教育実践研究所です。
受験に縁がないご家庭では、受験対策と言うと、幼児のうちに漢字や九九を覚えさせるといった「早期教育」を連想するかもしれません。
しかし、そうではなく、入学後の学習の土台となる経験を積ませ、知識ではなく知能を高めるというのがこぐま会が求めるところです。
そのこぐま会が教材提供を行い、受験対策としてではなく、幼児一般向けの通信講座として生まれたのが「ハローキティゼミ」です。
我が家の幼児教育の方針との親和性
個人的には、知識ではなく「考える力」を育てるというハローキティゼミの方針は、非常に共感できるものがあります。
ちなみに、我が家における幼児教育の方針は以下の通りです。
- 到達目標 入学時に勉強で躓かない
学びの楽しさを知ってもらう - 目的 知識ではなく、考え方の本質を学ぶ
- 金銭面 できるだけお金をかけない
到達目標
学習面は、入学時に途方にくれることがない程度(ひらがな、足し算)レベルで十分だと思っています。
あまりにも基礎がなっていないと、勉強自体が嫌いになったり、苦手意識をもってしまうことがあります。
そうならないレベルに達すれば良いと思います。
目的
たとえば、算数でいうと、単純に計算が出来ればいいというわけではなく、算数の基礎となる考え方が出来るようになっていることのほうが大切だと考えています。
金銭面
我が家は金銭的に余裕がないので、なるべく家計に負担をかけない方法を探したいと思っています。
幼児教育にお金をかけすぎて高等教育が受けられないのでは本末転倒です。
ハローキティゼミは月会費は必要ですが、月額1,280円であれば許容範囲内です。
実際にハローキティゼミ有料コースを受講しての感想
難易度とコース選び
有料コースを受講前に、事前に無料プランで問題を確認しましたが、4月生まれで、第二子の長女には、少し易しすぎるかなと思っていました。
年中コースの受講も考えましたが、無理なく楽しく取り組めるほうが良いと思い直し、年齢どおりの年少コースを受講しました。
簡単すぎるかと思っていましたが、実際に問題を解かせてみせると、全体的には易しめでしたが、一部、解けない問題もありました。
ハローキティゼミは、小学校以降に学習することを先取りして勉強するタイプの教材ではありません。
年齢相当の理解力があれば解ける、もしくは親が考え方をサポートし、繰り返し解いていけばわかるようになる、という問題が厳選されています。
親が考え方を指導しても解けないということは、子供が苦手な分野だということです。
わが子の苦手を発見する良い機会ですので、4月生まれであっても当該学年のコースの受講をおススメします。
長女の苦手分野と対応策
年少の長女は「長短」の分野が苦手でした。
たとえば3つの鉛筆のうち「2番目に長い」ものを選ぶ、ということができません。
3つのりんごうち「2番目に大きい」りんごは選べるので、日常会話の中で「長い」「短い」という単語自体をあまり使用していないことが影響しているのではないかと思います。
今は、遊びの中で、長さ比べをするようにしているところです。
長男の苦手分野と日常生活
年長の長男に、年長コースを解かせてみましたが、こちらは、「話を聞こう」という項目が非常に苦手だということが判明しました。
4行くらいの話を聞いて、その後、その話に関する問題を出題するのですが、惨憺たる結果でした。
記憶力は良い子なのですが、長文になると頭に入らないようです。
「そんなの聞いてない」「言ったでしょ」と喧嘩になる理由がよく理解できました。
私自身もどちらかというと苦手分野かもしれないなぁと思ったので、こちらはネット等で解決策を模索中です。
とりあえず日常生活の上では、大事な話は「きちんと目を見て話す」「子供にリピートさせる」の2点で「そんなの聞いてない」の予防に取り組んでいます。
ハローキティゼミのメリット
こどもの苦手分野がわかる
上述のように、こどもの苦手分野がわかるということが一番です。
こどもの理解力、認識力等を問う設問なので、苦手な分野がわかれば重点的に指導・サポートできます。
キティちゃんとお勉強
キティちゃんに対する長女の食いつきは半端ないです(笑)。
家庭学習の習慣を身につけたいけど、なかなか子供がやりたがらないという場合の導入には良いかもしれません。
ちなみに、長男(年長)もいやがらずに取り組んでくれました。
余計なおもちゃが増えない
教材のメインは20ページの問題集で、あとはぬりえが3枚、紙のふろくが1つというシンプルさです。
気づけば教材の付録で家が片付かない、という事態に陥ることはないでしょう。
1ヵ月受講のみでの退会が可能
こどもの反応を見て受講を決めたいという場合も多いと思います。
思ったような反応がない場合でも、1ヵ月で退会ができるのは安心です。
ハローキティゼミの注意点
学習内容
ハローキティゼミでは、数字を書いたりひらがなを書いたりといった練習は年長の1月までありません。
ひらがなを書くといった、入学後の各教科の先取りが幼児の段階で必要かどうかについては、各ご家庭の考え方があると思います。
もし、ひらがな全ての読み書き、またはそれ以上のレベルを求めている場合は、ハローキティゼミの受講だけでその希望をかなえるのは難しいように思います。
月会費・送料
ハローキティゼミでは、月会費1,280円に加え、送料300円がかかります。
兄弟で受講している場合でも同梱ができないため、それぞれに送料がかかってきます。
また、バックナンバーの購入を希望する際も、同時に複数号購入してもそれぞれ別途発送になり、送料が必要です。
つまり、いかなる場合でも、毎号1,580円が必要ということになります。
繰り返し問題を解ける仕様になっていない
ハローキティゼミでは、「同じ問題集を3回解きましょう」という設定になっています。
しかし、問題集には、「色を塗りましょう」、「青で○をつけましょう」といった指示が頻繁に出てきます。
問題集は、クレヨンで非常にカラフルに彩られることになります。
よって、一度解いてしまった問題集を再利用することは事実上不可能です。
問題を解く前に全てをプリンターに取り込むなどという手間なことは、私には出来ません。
3回解くことが前提であるならば、白黒のコピーでもいいので同封するか、パソコンでダウンロードできるようにしておいてほしいと思います。
ハローキティゼミ受講をおススメしたい家庭・おススメできない家庭
上記のように、ハローキティゼミは、親が横についてこどもの理解を確認し、苦手な部分に気づいていくことに意味がある教材です。
子供のつまずきに気づいて、実際の物で長さを比べるなどの経験を子供に積ませて、経験の中で理解させていく、というような細やかな対応が必要となります。
これが可能なご家庭の場合は、ハローキティゼミはすばらしいパートナーになるはずです。
しかし、親が忙しいときに、「ハローキティゼミの●ページから●ページを終わらせておいて」と時間つぶしに与えるようなやり方ではハローキティゼミは活用しきれないと思います。
下に赤ちゃんがいて手がとられる、仕事をしながら家事育児で常に寝不足、時間不足・・・そんなときに助けとなってくれる教材ではないということです。
そういった方には、もっと向いている教材があります。
私自身も、「3人の幼児の育児中」「一番下は1歳」「専業主婦」という時間があるのかないのかよくわからない環境にいます。
こぐま会やハローキティゼミの方針には共感しますし、出来れば続けてみたいと思っていますが、同時に、無理にハローキティゼミにこだわる必要もないと思っています。
お悩み中の方には、有料講座の無料体験キャンペーン期間中に一度体験なさることをおススメします。
無料体験キャンペーンが終了している場合には、無料コース(有料コースの一部をダウンロード)で教材を試してみることもできます。
解約方法なども載せていますので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
⇒有料コースを完全無料で受講可能!ハローキティゼミ8月号【こぐま会】
ハローキティゼミを是非おススメしたい家庭 まとめ
- 親に時間的ゆとりがある
- こぐま会の指導方針に共感できる
- こどもがキティちゃんが好き
- ひらがな・英語等の勉強が必要だと感じる場合は、ハローキティゼミに頼らないと割り切れる
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