「入学時に自分の名前だけは書けるようにしておいてください」を信じてはいけないわけ

我が家の長男は、来年小学校入学を迎えます。
先日、就学前の健康診断と入学説明会がありました。
その際、学校側から、「最低限、入学前に自分の名前だけはひらがなで書けるようにしておいてくださいね」というお願いがありました。

長男は自分の名前は書けるので一安心、と胸をなでおろしました。

しかし、小学生の子供を持つ保護者の方とお話しした結果、その話を真に受けてはいけないということがよくわかりました。

今回は、入学前の文字学習について、以下の3点を解説します。

  1. 自分の名前が書けるだけではダメな理由
  2. 入学前にどこまでできていれば安心か
  3. そのレベルに到達していない場合の対策

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小学校入学時に自分の名前が書けるだけではダメな理由

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「自分の名前が書けるだけ」ではダメな理由は、「連絡帳の記入を本人がするから」です。

入学当日から、明日の持ち物や連絡事項等は、黒板に板書された内容を自分で連絡帳に記入するそうです。

このあたりは、地域差・学校差もあるのかもしれませんが、長男が通う小学校は一般的な公立小学校ですので、特に特殊な学校だとは思えません。
また、言われてみれば、私自身もそうやっていたような気がします。

というわけで、入学時点で最低でも、板書を「読める」「書き写せる」レベルまでは到達しておく必要があります。

板書が書き写せなかった場合のデメリット

ちなみに、子どもが板書が満足に書き写せないまま入学するとどうなるかというと、子供の記憶や親の読解力に頼る部分が多くなるため、親も大変な思いをすることになるらしいです。

「え?新聞がいるって書いてあるの?本当にいるの?何ページくらい?」
「雑巾がいるの?いつまでに持っていくの?」

といった調子で、入学当初は親同士で、明日必要なものは何なのか、本当にいるのか、いつまでにいるのか、といった確認のやりとりで忙殺されるそうです。

入学時に、ひらがなの読み書きまでできれば大丈夫?

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では、入学時にひらがなまでで大丈夫かというと、そうではないようです。
できればカタカナの読み書きまでマスターしておくのが望ましいそうです。

ひらがなは、一学期を費やし、じっくり指導してもらえます。書き順や書き取りも、丁寧に一字ずつ指導があるそうです。

漢字は、二学期以降に学習しますが、教科書に出てくる都度の学習なので、無理がありません。
書き順や書き取りの時間もあります。

問題はカタカナで、ひらがな同様50音あるにもかかわらず、学習時間はひらがなの場合の10分の1程度。
今までカタカナに触れたことがない子どもにとっては、漢字よりも躓きやすいという話も聞きました。

カタカナの理解が不十分だと、中学校に入っても、英単語等の発音をカタカナ表記することがままならず、英語学習にまで影響が生じる場合があるそうです(中学校の英語の先生から聞きました)。

小学校におけるカタカナの学習の難易度については、以下のように聞きました。

  1. カタカナが読めないレベルの子は、とっても大変
  2. カタカナが読めるけど書けない子も、結構大変

どちらにしても大変そうですね。
というわけで、小学校入学までに、

  • ひらがなの読み書き
  • カタカナの読み書き

までは必須のようです。

年長でひらがな・カタカナの読み書きができない場合の対処法

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我が家の長男(年長)は、現段階でひらがな・カタカナの読みは問題ありませんが、書きとなると、ひらがなで8割、カタカナは全く無理というのが現状です。

この項目では、

  1. 年長の時点でひらがな・カタカナの読み・書きが不十分な子どもへの効果的なアプローチ
  2. 問題の残る部分(カタカナを書くということ)に対する我が家の対応策(予定)

についてまとめたいと思います。

ただし、この記事は、あくまで年長児向けに書いています。
3歳くらいで「ひらがなが読める方法を探している」といった場合には、ほかにもっと優れたアプローチもあると思いますので、こちらの記事は参考程度にとどめてください。

3歳と6歳では素直さなども違いますし、楽しいと思うことも違ってきます。
たとえば、私自身は3歳で一人で本が読めたそうです。
ひらがなつみきでひらがなを教わったそうですが、6歳の子にひらがなつみきでひらがなを勉強しようと言っても、おそらく嫌がられるでしょう。
その年齢なりに楽しく学んでいくことが必要だと思います。

ひらがなの読みができない場合

年長で全く読めないという子は少数派かなと思いましたが、そういえば私の妹はひらがなが読めないまま入学して非常に苦労しました。
親は、いつかおぼえるだろうと思っていたそうですが、結局おぼえないまま入学を迎えました。

年長でひらがなが読めないとなると、親も多少焦りがあるかもしれません。
しかし、勉強するように押し付けても素直に聞いてくれる年齢でもありませんから、ゲーム感覚で入るのが一番だと思います。

かるたも良いのですが、6歳となると素直に遊んでくれない可能性も有りますね。
こどもが好きなキャラクターを選ぶと、子どももかるたの世界に入りやすいと思います。

親としては、教育的な観点から「カタカナでも遊べるもの」、「拗音を含むもの」と吟味したくなりますが、気に入らなければ遊んでくれないのが年長児です。
子どもの意見を聞きながら購入したほうが失敗がないと思います。

我が家の場合は年中時ですが、ドラえもんのカルタを購入しました。
7割くらいが読める時点で購入したのですが、曖昧だった残りの3割はこれでおぼえたと思います。

一応カタカナにも対応するタイプのかるたですが、札の裏にカタカナが一色刷りで印刷してあるだけです。

ハンデ戦(10秒経つまで大人は札を取ってはいけない)や、チーム戦読み手を子どもに任せるなど、色々と遊び方を工夫しながら家族で楽しめるといいですね。

テレビが好きな子には、めばえ増刊号もおすすめです。
ドラえもんやキティちゃん、トミカ・プラレール等のキャラクター満載のひらがな・数字・英語・しつけに関するDVD(120分程度)が付録でついてきます。
誌面自体もDVDと関連する簡単なワークになっています。

毎月の発行ではなく、季節に応じて、春号・夏号・秋号・クリスマス号・冬号が発刊されています。

年長さんにはやや幼い内容でもあり、特段ひらがなに特化した内容でもないのですが、興味を持つきっかけにはなると思います。

対象年齢が2~6歳と記載されているため、いやがられる可能性が若干ありますが・・・。
5~6歳にもなると、プライドは一人前ですから。

ひらがなの書き

わが子も書きとなると、8割というところでしょうか。
「ん」の山が一つ多かったり、「せ」が鏡文字になっていたりします。
「しゃ」「びゅーん」といった複雑な表記も今のところ無理です。

ただ、ひらがなについては本人が積極的に書くようになっているので、間違いがあれば都度指摘しています。
また、50音表を目につくところに貼っておいて、わからない文字がすぐに確認できるようにしています
現状でもそこまで問題があるとは思わないので、入学までにはしあがるのではないかなとのんびり構えています。

ひらがながまったく書けないというお子さんの場合は、お手紙のやりとりあたりから始めると良いと思います。

我が家でも最初の頃は、
「おじいちゃんの誕生日だし、絵と『おじいちゃんおめでとう』ってメッセージ書いて贈ってみようか」
イベントと絡めて字を書くように促していました。

カタカナの読み

カタカナについては全く何の働きかけもしていないのですが、なぜか読めるようになっていました。

ひらがなは読めるけどカタカナは読めないというお子さんは、文字に接する量が足りないのかなという気がします。
我が家では、ひらがなが7割くらい読めるようになった時点で大好きなドラえもんのプレ学習シリーズを買い与えました。

これには、漢字は出てきませんでしたが、カタカナにもふりがながふってありませんでした。
さすがに難易度が高く、最初の2~3回は親が読み聞かせましたが、その後は一人で読んでいました。

好きなキャラクターのキャラクターブックや漫画等があればそれをても良いかもしれませんね。

たとえば、テレビえほんなど低年齢向けの本であれば、原則として文章には漢字不使用カタカナにもふりがながふられています

カタカナが書けない

我が家の長男は、今このレベルです。

カタカナの読みは問題ありませんが、カタカナを書いているところを見たことがありません。

どうしようかなぁと思っていましたが、うちでは、ベネッセの小学1年生向けの講座の「チャレンジスタートナビ」をクリスマスプレゼントに欲しがっているので、とりあえずはこれで様子見をしようかなと思っています。

チャレンジスタートナビについて気になる方は、最後にまとめておきますのでご覧ください。

すべてのレベルの子ども向け

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ひらがな・カタカナ学習において、どの段階でつまづいている場合であっても、頼れるアイテムが

  • 電子教材
  • ゲーム(DS等)

です。

電子教材によるひらがな・カタカナ学習について

ここでいう電子教材とは、通信教育の教材のことです。
我が家で検討しているのは進研ゼミ(ちゃれんじ)のゲーム機状の電子教材ですが、最近はスマイルゼミなどタブレットを利用した通信教育の評判も高くなっています。

ちゃれんじについては後述するとして、スマイルゼミのタブレット学習についても簡単に言及しておきます。

スマイルゼミをはじめとするタブレット通信講座

親世代には馴染みの薄い学習方法ですが、最近の小学生にはタブレットを利用した学習スタイルも浸透してきているようです。

学習するだけでなく、「ご褒美」的なゲームのアプリが利用できるなどの工夫があり、勉強への意欲も高まるようです。

タブレットを利用した通信講座のメリット

  • 大きな画面を使えるのでDS等での学習に比べてストレスなく利用できる
  • 「国語」「算数」等、複数の教科を偏りなく学習できる

タブレットを利用した通信講座のデメリット

  • タブレットの端末代金が発生する
  • 退会してしまうと、教材が使用できなくなるので、弟妹がいる場合にお下がりできない

長男に関しては、多分、このスマイルゼミは非常にハマるのではないかという予想しています。

しかし、小学校入学前の段階から、勉強=タブレットの習慣がついてしまうと、ゲーム好きな長男は、スマイルゼミから抜け出せなくなってしまう気がします。
高校まではそれでもいいのですが、大学や社会に入ってからの勉強は、スマイルゼミではカバーしてもらえませんからね・・・。
楽しくない、紙での勉強も体験させておきたいと思っています。

よって、我が家では、初めはあえて、紙のテキストをベースに勉強させてみようと思っています。
とは言うものの、実際に学校が始まって「これはマズイ!」「ついていけていない」という事態が生じた場合は、真っ先にスマイルゼミにお世話になる気がしますが・・・。

ゲームによるひらがな・カタカナ学習について

DS・3DSからは多くの学習系ソフトが発売されています。
中でも、「ひらがな・カタカナ・小学校1年生までの漢字」という入学準備にぴったりの設定になっている「ドラがな」の評判が高いです。

我が家もこれの購入を検討したのですが、

  1. 長男が夢中になりすぎるおそれがあるので小学校までゲーム機購入は保留
    (ゲーム動画閲覧の時点で夢中すぎて心配)
  2. 長女はおそらく、そんなにゲームに興味がない
  3. チャレンジナビをやりたがっている

という状態のため、今回は購入を見送りました。

こういった学習用ソフトはたくさん出ているので、小学校入学以降に様子を見ながらレベルにあったものを買ってもいいなと思いました。

チャレンジスタートナビとは

我が家で主にカタカナの「書き」の練習に活用することになったアイテムは「チャレンジスタートナビ」です。

チャレンジスタートナビとは、ベネッセの通信講座 「進研ゼミ」 の小学講座 「チャレンジ1ねんせい」 で使用するゲーム要素の強い電子教材です。

初期段階で、「文字」「ことば」「時計」などの問題に取り組めるようになっています。
更に、小学講座の進行とともにスタートナビで挑戦できる問題もパワーアップしていき、「漢字」や「数」などにも取り組めるようになります。

チャレンジスタートナビは、小学校1年生用の教材なので、本来は、小学1年生の4月号に同封されるべきものです。
しかし、年長時点で小学講座の申し込みを行うと、先行入会特典として、入学前に受け取ることができます

手元に届いた時点でひらがな、カタカナで遊べるようなのでこれでカタカナをマスターしてくれるといいなと思っています。

使用感などは、追ってレビューする予定です。

チャレンジスタートナビについて、少し気になるけど、お子さんが興味を持つかどうかわからないという場合は、資料請求がおすすめです。
資料請求するとDVDも届きます(DMも届くようになりますが・・・)ので、それをお子さんに見せて反応を見るとよいかもしれません。

ベネッセは一ヶ月での退会ができないので、最低限4・5月号の受講が必要となります。
3,343円/月の受講料なので、2ヶ月分だと6,686円かかります。

6ヶ月一括・12ヶ月一括の受講の場合は、受講料はそれぞれ、
3,014円/月(6ヶ月一括)、2,705円/月(12ヶ月一括)とかなり割安になります。

電子教材だけに7千円近く払うとなると割高ですが、6,686円で

  • チャレンジスタートナビ
  • めざまし
  • 一年生準備ワーク(国語・算数)
  • 書き方ばっちりワーク

入学準備の段階から利用でき、ワーク以外は弟妹にもお下がり可能

更に、4・5月からは教材として、

  • テキスト 算数・国語(毎月)
  • パワーアップドリル(4月)
  • からだのふしぎまるみえ図鑑(4月)
  • ミニひまわり観察セット(5月)
  • はてな?はっけんブック英語コーナー(毎月)

も届くとなれば、納得できる金額かなと思います。
4・5月分の教材については、家庭学習の習慣づけは最初が肝心だと思うので、良いペースメーカーになってくれるのではないかとも期待しています。

進研ゼミ小学講座受講の注意点

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進研ゼミの小学講座受講にあたって、3つの注意事項があります。

  1. 付録多め・教材少なめ
  2. 最低2ヶ月の受講が必要
  3. オリジナルスタイル(紙のテキスト)、チャレンジタッチ(専用タブレット)、ハイブリッドスタイル(iPadと紙のテキスト)の3種類の受講スタイルがある。

特に注意が必要なのが、3点目の「受講スタイル」です。

今までずっと説明してきた「チャレンジスタートナビ」はオリジナルスタイルのみの特典です。
タブレットを利用する「チャレンジタッチ」・「ハイブリッドスタイル」を申し込んだ場合にはチャレンジスタートナビはもらえません。

しかし、タブレット学習派の方にも、お得な特典が用意されています。
現在、「チャレンジタッチ1ねんせい」4月号受講者限定で、専用タブレットが無料となるキャンペーンが実施されています。
※本来であれば、6ヶ月未満での退会、もしくは「チャレンジタッチ」以外の学習スタイルに変更した場合は、専用タブレット端末「チャレンジパッド2」の代金として、14,800円(消費税8%込み)の支払いが必要になります。

ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

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