ドコモの0円タブレット解約で、今更わかった話

先日、ドコモのタブレットを解約してきました。

このタブレットは、2014年11月に一括0円+月々サポート2,700円でもらってきたタブレットです。
と、今ならさらっと言えますが、当時の認識は、

「タブレット本体は無料」
「今契約すれば、利用料金も2年間はとってもおトク」

というくらいのものです。

もっと早く調べればよかったのですが、正直なところ、自分が理解できていない契約内容を調べるのはおっくうで、解約時まで放置してきました。

おそらくこの記事に検索でたどり着く方のほとんどは、「はて、私が契約したおトクなタブレットの契約って一体、どういうシステムなんだろう」という状態なのではないかと思います。

私もまさしく同じ状態でした。
0円タブレットやその利用料金の仕組み、更には料金の見直しや解約のタイミングについて、初心者目線でわかりやすく解説したいと思います。

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0円タブレット購入に至ったきっかけ

今回解約したタブレットは、夫名義のものです。
夫がガラケーからスマホへ機種変更するタイミングで、熱いセールスを受けました。

このときのドコモショップの店員さんの話を要約すると、以下の2点になります。

  1. タブレット端末本体は無料
  2. 月々の利用料も本来より安くなる

安くなるということはわかったのですが、システム自体を理解していなかったため、なぜ安くなるのかがわかっていませんでした。
ここを読んでくださる方の中にもそういった方がいらっしゃると思いますので、一つずつ、順を追って解説していきます。

タブレットの端末代金0円のしくみ

まず、タブレットの端末代金が無料になる仕組みから解説します。

一括0円

私たちが、タブレットを契約したときは、「一括0円」でタブレットをもらえました。

一括0円とは、無条件で端末がタダになることです。
(もちろん、タブレットの契約は必要です)。

「もってけどろぼー」、というやつですね。

実質0円

これとはよく似た制度で、「実質0円」という制度があります。

この場合、0円とはいうものの、端末代金は有料です。
実質0円にするには、月賦制度月々サポートというシステムが絡んできます。

まず、実質0円にするためには、端末代金を24ヶ月ローンで契約する必要が有ります。
このままであれば、たとえば6万円の端末の場合は、1ヵ月2,500円の支払いが必要になります。

ここで登場するのが月々サポートです。
上記ローンで購入した端末を使い続けている場合に(厳密には他にも条件があります)、ドコモから利用料金に対する援助(=月々サポート)が受けられます。
この月々サポートの料金を端末代金と同額に設定することで、「実質」端末代金を0円にするというシステムです。

24ヶ月(月々サポートは翌月スタートなので、正確には25ヶ月)使い続ければ端末代金は実質0円です。
しかし、たとえば、機種変更してしまうと月々サポートの条件から外れてしまいます。
その場合は残った端末代金の全額返済が必要になります。

月々の利用料金が本来より安くなるしくみ

次に、「タブレットの利用料金が本来より安くなる」しくみを説明します。

実は、ここにも一括0円と月々サポートがかかわってきます。
一括0円と月々サポートを併用することで、タブレット利用料金が「通常よりずっとおトク」になります。

ご覧のとおり、毎月629円でタブレットの利用料金の請求が来ています。
6千円台ではなく600円台ですから、確かに格安です。

タブレットの利用料金の内訳

せっかくですので、タブレットの利用料金の内訳を記載しておきます。

  1. 基本使用料 データプラン・タブ 1,700円
  2. パケット定額料 Xiシェアオプション定額料 500円
  3. その他利用料金計 -1,817円
  4. 消費税相当額 246円

値引きされている「その他利用料金計」の内訳については以下のとおりです。

その他利用料金内訳

  • 付加機能使用料 spモード 300円
  • あんしんパック 600円
  • 月々サポート -2,700円
  • ユニバーサルサービス料 3円
  • eビリング割引料 -20円

月々サポートが2,700円分もついていました。
全く知りませんでしたが。

誰の名義でタブレットを契約すべき? シェアパックとデータパックの違い

家族内にドコモのスマホ所有者が一人だけの場合の話は、スマホを持っていない人の名義でタブレットを購入するよりも、スマホ所有者名義でタブレットを追加するほうが安くなります

なぜ、このような違いが生じるのかというと、複数人がスマホ・タブをそれぞれ所有する場合と、一人が2台持ちする場合とでは、加入するパケットパックのプランが違ってくるからです。

シェアパック

夫がスマホ、妻がタブレットの場合は、シェアパックというパケットパックに入る必要があります。
シェアパックは、複数人が1つのパケットを共有(シェア)するプランです。
シェアパック場合、最小のプランでも5G、月額6,500円です。

データパック

夫が一人でスマホ+タブレットを持つ場合は、契約するパケットパックはデータパックです。
一人が2台持ち(1台はカケホーダイもう一台はデータプランで契約)する場合は、同じパケット量でも金額が安くなります。
データパックの場合は、5Gのプランなら月額5,000円です。シェアパックの場合よりも1,500円安くなります。
最小では、2Gのプランも選べ、月額3,500円です。

タブレットにかかってくるパケット料金

上記のパケットパックのプランと料金はいずれも主回線(スマホ)側のものです。

子回線(タブレット)は、シェアパック・データパックいずれの場合でも、+500円でスマホのパケットパックを共有できます(シェアオプション)。

シェアオプション利用の場合、タブレットを使用するために最低限必要な料金

ただし、500円だけでタブレットが使用できるわけではありません。
普通に利用をするだけでも、更に約2,000円が必要です。

  • タブレットの基本使用料(データプラン スマホ・タブ) 1,700円
  • spモード使用料 300円
  • ユニバーサルサービス料 3円

よって、月々サポートを考慮しなければ、最低でも2,500円+消費税は必要ということになります。

スマホの契約時期が古い場合は、スマホ側の契約内容を見直すと安くなるかも

タブレット側の契約自体は、上記のとおり非常にシンプルであんしんパックの有無等の細部を除けばほとんど見直す余地はありません。
しかし、スマホ側の料金に関しては見直しの余地があります

2014年11月時点では、2台持ちを前提とした場合のスマホの基本使用料とパケット定額料金の最も安い組み合わせは、以下のものでした。

  • カケホーダイ(2,700円)+データパックM(5,000円)=7,700円

しかし、2017年現在では、以下の組み合わせも可能になっています。

  • カケホーダイライト(1,700円)+データパックM(5,000円)=6,700円
  • カケホーダイ(2,700円)+データパックS(3,500円)6,200円

電話はあまりかけない、もしくは、そんなにネットにつながないという方は利用料が1,000円~1,500円下がる可能性があるため、契約内容を見直してみてください。
残念ながら、カケホーダイライトとデータパックSを組み合わせることは出来ません。

ただし、それぞれのプランにおいて注意すべき点が有ります

カケホーダイライトのデメリット

まず、カケホーダイライトは、「5分以内の国内音声通話」が無料になるプランです。
当然、1通話で5分以上の場合は通話料が発生します。

5分を超える前に一旦切って掛けなおせば無料ですが、それが出来ない場合があること、また頻繁に電話を掛けなおす行為自体がストレスになる可能性も考慮に入れておく必要がありそうです。

データパックSのデメリット

データパックをSにした場合のデメリットは、残データ量が翌月繰越の対象外になることです。

データパックM以上の場合は、利用可能データ量に達しなかったときは、1GB単位で翌月に繰越できますが、データパックSの場合は繰越ができません。

ふだんは1GB程度しか使わないけど、帰省時などには3GB以上使うというような場合は、契約のこまめな切り替えが必要かもしれません。

結局タブレットを解約した理由

一番大きな理由は、月々サポートが切れるからです。

端末代金無料+月額600円台で2年間利用してきたタブレットですが、12月でサポートも終了。
放っておけば1月からは月々サポート分、実に2,700円の値上げです。

更に、解約したタブレットは、そのまま利用できます。
我が家の場合はほとんど自宅で利用(wi-fi運用)していたので、解約しても特に問題を感じませんでした。

タブレットを解約する場合(2台持ちを解消する場合)はいつがおトクなのか

今回は、月々サポートが切れる11月での解約を考えていましたが、ドコモショップに行くと、11月では解約金9,500円(税別)が必要になってしまうため、契約満了月(11月)の翌月(12月)または翌々月(1月)の解約のほうが良いと案内されました。

月々サポート終了月と解約金がかからない月は1ヵ月ずれてしまうんですね。
月々サポートの値上げ分(2,700円)よりも解約金(9,500円)の負担のほうが大きいので、12月に解約してきました。

ただし、料金は1ヶ月分(日割り計算無し)なので、解約は月末に近いほうがおトクです。

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ドコモの0円タブレット解約で、今更わかった話」への12件のフィードバック

  1. 菊池よう子

    日々反省堂様、
    同じ疑問を持った方がいたのが心強かったです。
    私の場合残念なのは、契約するときにドコモの窓口の方がくれぐれも2年後に解約を忘れないようにと、アドバイスしてくれたにもかかわらず、2年半そのままになってしまっているというところです。ハンドしすぎたけれどもこのまま月々サポート分を支払い続けるメリットがないので、解約したいと思います。
    解約してもそのまま使えるんですものね。
    ここを観に来てドコモSHOPに行くことに決めました。ありがとうございました。

  2. みかん雪 投稿作成者

    菊池さま

    コメントありがとうございます。
    コメントに気づかず、お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

    家族でシェアする場合に、新たに「シンプルプラン」の選択肢が増えるなど、記事の執筆時とは、若干異なるところも出てきていますが、大きな枠組みは変わっていません。

    参考にしていただけて光栄です。

  3. のんこ

    2年間使用して解約すれば料金は発生しないのですね(解約の違約金)正確には25か月ですね、
    2年以内なら端末代金などが発生しますよね。

    ちなみに、AUやソフトバンクなども同じでしょうか?

  4. みかん雪 投稿作成者

    のんこさま

    コメントありがとうございます。

    「2年間の継続使用」には2種類の意味合いがあります。

    まずは、端末代金です。
    月々サポートを受けている場合、2年以内(25ヵ月)の解約であれば、月々サポートの残額を支払う必要があります。
    6万の端末を実質0円(月々サポート2,500円)で購入した場合、残り4ヵ月での解約であれば未払い分の1万円の端末代金を支払う必要があります。
    これは、ケータイやタブレット本体の代金なので、ドコモからau等に変更した場合だけでなく、ドコモのままで機種変更をした場合にも必要になります。

    もう一つは、携帯電話会社(キャリア)との契約の問題です。
    最初にそのキャリアと回線契約した時(そのキャリアで1台目のケータイ・タブレット等を購入したとき)を基準に、2年間は、キャリアを変更・解約できないというものです。
    簡単にいうと、「2年間使い続けてくれるなら、基本料金を安くします。そのかわり、2年以内に解約したり他にうつったら、違約金が発生するからね」というものです。
    一般的に違約金というと、こちらを指すことが多いです。
    会社変更に伴う違約金なので、機種変更では発生しない費用です。

    注意しなくてはいけないのは、この違約金の2年間の起算は、「その回線に関して」、「キャリアと最初に契約した時」ということです。
    たとえば、1台目のタブレットを30ヵ月利用したところで機種変更したとします。
    2台目のタブレットを24ヵ月利用し、25ヵ月目に入ったところで解約した場合、違約金がかかります。
    なぜなら、キャリアとの契約の起算は、1台目のタブレットを契約した55ヵ月前だからです。

    1回目の2年契約・・・1ヵ月から24ヵ月
    2回目の2年契約・・・25ヵ月から48ヵ月
    3回目の2年契約・・・49ヵ月から72ヵ月(←現在、ココ。55ヵ月目)
    ということになります。

    今お持ちなのが、1台目のタブレットであれば、深く考える必要はなく、25ヵ月目に解約すれば違約金は発生しません。
    (タブレットでなくガラケー・スマホの場合も、読み替えてください)
    それ以外の場合はご注意ください。

    auやソフトバンクもシステムは基本的なシステムは同じはずですが、各社に直接問い合わせたほうが確実だと思います。

  5. 匿名

    自分は昨年24か月料金半額でスマホに変えましたが、契約したのが10月30日で10月30と31の2日間を1カ月と数えられていました。契約日も気を付けたほうがいいですね。

  6. みかん雪 投稿作成者

    こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    携帯の各種料金は、日割り計算しないものが多いので、注意が必要です。
    数日で1ヶ月分の料金がかかってしまう事態になると、残念な気持ちになりますね。

    契約日は月初、解約日は月末がお得です。

  7. 匿名

    日々反省堂 様

    こんばんは‪☺︎‬
    お話、拝見させていただきました。
    私は、昨年の7/1にデータプランの見直しのためdocomoショップへ行き、0円ということだったのでタブレットの契約をしたのですが、まさに日々反省堂様のお話の通りの内容で不満と疑問があったので、少しでも毎月の支払いを定額に抑えられるよう参考にさせていただきました。
    お店の人の説明は、何度聞いても契約内容のしくみが分かりづらく、契約内容を理解するのが苦手な私でも
    すごく内容が分かりやすかったです!
    ありがとうございました❁

  8. みかん雪 投稿作成者

    こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    本当にわかりにくいシステムですよね。

    私は、解約してからも、タブレットが壊れるまではWi-Fi運用して使い倒しましたよ。
    タブレットは、家から持ち出す場面も多くないので、お得なタイミングで解約するのがおススメです。

  9. yuuk

    我が家の場合、softbank実質0円のケースでした。
    使い慣れたら結構重宝していました
    2年更新の端末代金を36ヶ月ローン契約
    ところが2年まであと2か月というところで突然電源が入らなくて故障
    修理には16200円の説明で、更新月に解約することに決め端末代金の全額返済に15回残りました
    解約金は免れたものの、使えないタブレットにそれ以上の残金返済には参ります。
    と・・・契約事務手数料も必要だと本日解り、唖然としておりネットでこちらにたどり着きました。
    タブレットは今度はwifi利用で他社のを一括購入、今後はどういう風に格安sim利用するか勉強中。

    なにかと詳しい説明ありがとうございました。

  10. みかん雪 投稿作成者

    yuukさま

    こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    0円契約は本当に罠が多いですよね。
    実質0円が途中で壊れてしまうとは、悲劇でしたね・・・。

    わがやの0円タブレットも、先月ついにバッキバキに壊れてしまったので、今後の対応を検討中です。
    Wi-Fiモデルなら月額料金もかかりませんし、そちらに心が傾いています。

    お互い、ステキなタブレットライフが訪れるといいですね。

  11. nakano

    計算が間違ってないですか?
    月額5000円で24ヶ月ですと合計12万円になりますのすので、月額2500円が正しいのではないでしょうか?

  12. みかん雪 投稿作成者

    nakanoさま

    こんにちは。
    ご指摘ありがとうございます。

    実質0円の説明のところですね。
    「6万円の端末の場合は、1ヵ月5,000円の支払いが必要」ではおかしいですね。
    お恥ずかしながら全く気づきませんでした。

    小学2年の長男に笑われてしまいそうです・・・。
    ご指摘の箇所は訂正いたしました。
    ありがとうございました。

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