パケ・ホーダイダブルに関する記事が続いていますが、パケ・ホーダイダブルに関しては、今回でとりあえず一区切りの予定です。
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パケ・ホーダイダブル定額料372円=1,860パケット
まず、パケ・ホーダイダブルはたとえ1パケットも使用しなくとも定額料として1ヶ月372円がかかります。
パケット定額サービス未加入の場合、1パケット0.2円ですから、372円に達するまでのパケット通信量は約1,860パケットです。
パケ・ホーダイダブルの加入を検討するうえで1ヶ月のパケット使用量が1,860パケットを超えるかどうかは指標の1つとなりえます。
パケットとは
では、パケットとはどういう意味で、1パケットとはどういう単位でしょうか。NTT西日本によると、
コンピューターでの通信で、データを小さく一定のサイズに分割して送ることを「パケット通信」と言い、その分割されたひとつひとつのデータのことを「パケット」と言います。
携帯電話での1パケットは通常128バイトで、 日本語なら64文字程度のデータ量です。
とあります。
1,860パケットでは、どのくらいのメールの送受信ができるのでしょうか。
例えば、私が普段送受信するメールはかなりシンプルなので、日本語全角192文字以内(3パケット)におさまるメールがほとんどです。とすると、1,860パケットで620通の送受信が可能なのか、と思うと大きな落とし穴にはまります。
あらかじめお伝えしておきますが、パケ・ホーダイダブル未加入の状態でのiモードメール以外のネット接続(iモードサイト等)はご法度です。
パケ死の恐れが高くなりますので、これは厳守してください。
パケット・バイト換算
メールだけしか利用しない場合であっても、画像等のファイルを添付した場合は、データ量が多くなります。データ量はバイトで表されます。
- 1パケット=128バイト
- 1キロバイト(KB)=1,024バイト
- 1メガバイト(MB)=1,024キロバイト
- 1ギガバイト(GB)=1,024メガバイト
で換算されます。
パケットとバイトの換算については、ドコモのHP上で簡単に行えます。
⇒パケット・バイト換算 | 料金・割引 | NTTドコモ
デコメール
デコメールは、実はかなりリッチなツールです。これを常用していると、とてもメール1通3パケットというわけにはいきません。
あの動く絵は、単なる絵文字と違って、画像扱いだからです。
では、1通のデコメールの送受信でマックスいくらかかるかというと、実はバージョンによって違いがあるのですが、最も初期のVersion 1.0、及びVersion 2.0での最大ファイルサイズが10,000バイト。Version 3.0及びVersion 4.0の場合は100キロバイトです。
100キロバイト=800パケットです。
キラキラに装飾したデコメのやり取りをしてしまうと1.5往復でパケ・ホーダイ加入の分岐点1,860パケットを超えてしまいます。
いやいや、そんな過剰な装飾メールなんて作らないし・・・という方も、ご注意ください。
大体、1ウゴウゴ(そんな単位はありませんが)10キロバイト程度です。
データサイズの確認方法は、端末によって変わってくると思います。
参考までにSH-10Cでは、メニュー→データボックス→マイピクチャ→デコメピクチャ(デコメ絵文字の場合は各フォルダ経由)→データサイズを確認したい絵文字を選択して、
サブメニュー→編集・情報表示→情報表示を開きます。「ファイルサイズ」欄に当該デコメのデータサイズの記載があります。
ざっと見た感じだと、あらかじめインストールされているものであれば、8.0~16.0キロバイト程度のようです。
10キロバイト=80パケットですから、パケ・ホーダイダブル等のパケット定額サービスに未加入の場合、80パケット×0.2円=16円です。うっかり3ウゴウゴしようものなら、それだけで約50円です。
デコメールがなかなか金食い虫だということがご理解いただけたのではないかと思います。
画像付きメール
これに関しては、本当に危険ですので注意していただきたいです。
まず、知っていただきたいのは、添付ファイルのついたiモードメールを受信した場合、合計100KBまでのファイルは自動受信するということです。100KBを超えるファイルは選択して手動でiモードメールサーバからの取得となります。
100キロバイトというのは、Version 3.0及びVersion 4.0の場合のデコメールの上限サイズと同じです。
つまり800パケット=160円(パケット定額サービス未加入の場合)までの画像付きメールは勝手に受信してしまうわけです。
iモードメールサーバから取得しなくてはいけない画像というのはそれ以上にコストがかかるということですから、 受信するかどうかの見極めは慎重に行う必要があります。
最もおそろしいのは、大容量メール対応機種の場合です。私が使用しているSH-10Cも対応しています。
大容量メール対応機種の場合は、メール本文に加えて合計2MB以内のファイルまで送受信できてしまいます。
2メガバイト=16,384パケット
16,384パケット×0.2円=3,276円(パケット定額サービス未加入の場合)です。
2メガの画像を1枚取得しただけで3,000円超の出費となります。
ちなみにパケ・ホーダイダブル加入の場合でも16,384パケット×0.08円=1,310円かかります。
大容量メール対応機種であっても、100KB以上のデータは自動では取得されません。
しかし、うっかり取得してしまった場合、うっかりではすまない出費が待っています。
これらの高額請求から逃れる方法について、3つご紹介します。
まず、ファミリー割引の活用です。
ファミリー割引
ファミリー割引の家族内iモードメールであればデコメであろうと、2メガバイトの画像付であろうと無料です。
遠くに住んでいる家族と子供や孫の写真をやりとりするという方は、メール相手の家族と同一のファミリー割引グループに加入することをおすすめします。
以下は少し古い報道発表資料ですが、興味のある方はどうぞ。
⇒FOMAのパケット定額サービスの一部上限額を値下げ
スマホ側はファミリー割引対象外
ファミリー割引の注意点としては、家族同士がガラケーとスマホでやり取りをする場合場合、ガラケー側は送受信とも無料ですが、スマホ側は送受信とも料金がかかってきます。
上の画像はドコモのホームページからお借りしました。
その他、メールが無料とならないケースが記載されていますので、一読をおすすめします。
⇒ファミリー割引 : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ
メール選択受信
メール選択受信を設定するという方法もあります。
メール選択受信を設定すると、メールはいったんiモードセンターに保管され、通知のみが届くことになります。
iモードセンターに接続して、メールの題名、本文、添付ファイルのサイズを確認の上、メールごとに受信・削除・保留を選択することができます。
設定方法は、SH10Cの場合で、メニュー→メール→メール設定→受信設定→メール選択受信設定→ONを選択→「はい」をクリック です。
メール選択受信において、「受信」は、ファミリー割引のiモードメール無料の対象となります。
ただし、メール確認サイト閲覧時の「画面操作」ならびに「削除」については、ファミリー割引の対象外となるため注意が必要です。
iモードセンターでのメールの預かりについては、FOMAでは最大1000件、期間は720時間までとなっています。残しておく必要があるメールのみ受信し、削除は自分で行わず、時間に任せるという方法も良いと思います。
ただし、メール選択受信の場合は、メール確認サイトを経由することが必要になるため、パケット定額サービス未契約の状態で頻繁に利用するとパケット通信料がそれなりにかかります。
受信可能なメールサイズを制限する
受信可能なメールサイズを
My docomo→あんしん・便利サービスの利用・設定→iモードの設定・確認(迷惑メール対策など)
→メール設定 迷惑メール対策 各種設定・確認→その他の設定 メールサイズ制限
から変更することができます。
上記は、パソコンからの表示ですので、携帯端末上で操作される場合は多少違ってくるかもしれません。
メールサイズは
- 全角1000字
- 全角2000字
- 全角3000字
- 全角4000字
- ご利用の携帯電話で受信可能な最大サイズ
の中から選べます。受信文字数には添付ファイルのデータ量も含みます。
注意点として、以下のことが記載されています。
- 設定された文字数を超えた場合はiモードセンターで本文の最後に「/」か「//」を入れて、超えた部分のメールを削除します。削除された部分を見ることはできません。
- iモードメール2Mバイト対応機種では、デコメール装飾がサイズを超過した場合、閲覧用のURLが記載されたiモードメールとして受信します。 添付ファイルはアイコンにて受信するためサイズ超過をしても削除されません。
- iモードメール2Mバイト非対応機種では、受信したiモードメールまたはデコメールが設定したメールサイズ制限を越えた場合、10Kバイト未満の添付ファイルは削除されます。添付ファイルが10Kバイト以上の場合は、添付ファイル取得用URLが記載されたiモードメールとして受信されますが、URLが長い場合は添付ファイルが削除されることがあります。
これらの対策が面倒に感じる方や、うっかり何かしてしまいそうな方は、パケ・ホーダイダブルをはじめとするパケット定額サービスに加入しておかれるのが良いと思います。
パケット通信料60%オフに加え、パケット通信料に上限があるというのはやはり大きなメリットだと感じます。
ただし、パケ・ホーダイダブルに加入すると、通話プラン付属の無料通信分が使えない等のデメリットもあります。
⇒パケ・ホーダイダブル解約の是非を検討。メリット・デメリット徹底解剖
パケ・ホーダイダブルを解約の際は、くれぐれも慎重に。
万が一、パケ・ホーダイダブルを解約して高額請求があったという方は、一回線につき一度だけ救済措置があります。
⇒パケ・ホーダイダブルの申し込み・解約方法と適用開始時期
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