今回の記事は、石川県白山市にあるランドセル専門店「FUKU FUKU LAND(ふくふくらんど)」に関する解説と体験記(入店記)です。
おそらく全国的にはほぼ無名のこのお店は、DIAMOND ONLINEの記事によると、実は、単店売り上げでランドセル販売実績全国トップ3に入るお店です。
ライバルは、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店ということになります。
全国的には無名でも、石川県民にはかなり知られたお店のようで、私自身も複数の方からこちらのお店の情報をもらいました。
ただし、ネット上では公式HP以外にほとんど情報がありません。
情報の少なさに戸惑っている方がほかにもいらっしゃると思いますので、今回は「ふくふくランド」に実際行って得られた情報を紹介したいと思います。
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ふくふくランドHPの現状とランドセルの入荷状況
所在の確認も含めて、来店前にHPをチェックしましたが、“Coming Soon”「2017年のラインナップは7月スタートです!」と大きく書いてあるのみ。
この記事を書いている2016年6月10日現在もHP内「自信の品揃え」ページはこの状態のままです。
ランドセルの入荷状況の告知もありません。
ランドセルの実物が展示されているのか若干不安を誘うHPですが、お店で確認したところ、一部未入荷の商品はあるものの、概ね今年の商品は出揃っているそうです。
ふくふくらんど基本情報
住所
〒924-0877 石川県白山市中町68番地
電話番号
076-275-0087
FAX番号
076-259-6651
営業時間
10:00 ~19:00
(土・日は18時以降入店不可)
休業日
- 火曜日(定休日)
- 年末年始
接客方式について
予約制との噂も耳にしていたのですが、HPにはそういった記載はありませんでした。
実際に行ってみたところ、事前予約制ではなく、接客を希望する人は、接客順番待ちのリストに記名するという方式でした。
リストは入口から入ってすぐのところにあります。
- スタッフによる説明がいらない場合
- 接客の順番待ち中
は自由に店内を見てくださいとの注意書きもあります。
私が行った時間は、たまたま他にお客さんがいなかったため、スタッフから、「どうぞ」「書かなくても大丈夫ですよ」と声をかけてもらえました。
6月初旬の来客数
6月4日の14:30頃に入店しました。
入店時には私たちのみで、 滞在中に3組ほどのお客さんが来られた程度でした。
ただ、午前中はもっと多くの方が来られていたそうで、接客の順番待ちリストにも数組の名前が書いてありました。
また、日曜のほうがもう少し来店が多いと思いますとのことでした。
百万石まつりの最中だったことも、当日の人の少なさに影響したかもしれません。
ランドセルの分類
ふくふくランドで取り扱っている商品をご紹介する前に、まずは、ランドセルの一般的な分類をご紹介します。
ランドセルは製造(・販売)するメーカーの会社形態により、以下の3~4種類に分類されます。
- 専門メーカー系
- 流通系(量販店系・百貨店系)
- 工房系
ハシモト(フィットちゃん)やセイバン等、ランドセル専業メーカーかそれに近い形の会社が製作したランドセルが専門メーカー系です。
流通系は、イオン・ニトリ・イトーヨーカード等が製作販売した量販店系と、専門メーカーと百貨店がコラボした商品が中心の百貨店系に分かれます。
そして、土屋鞄等の鞄工房が作っているランドセルが工房系です。
工房系とそれ以外のランドセルの違い
工房系とそれ以外の大きな違いは、一般的なランドセルは人工皮革、工房系ランドセルは牛革がメインだということです。
工房系では、普段から牛革のカバンを中心に製作しているため、安価に質の良いランドセルが作成できます。
また、工房系メーカーは、近年流行の刺繍やスワロフスキーを多用したランドセルとは一線を画し、シンプルで上品な作りのものが多くなっています。
ふくふくらんどにおけるランドセルの品揃え
ふくふくらんどでは、工房系と専門メーカー系のランドセル双方を取り扱っています。
上述のように、工房系のメーカーは本革製のランドセルを主に製作しています。
よって、ふくふくらんどでは 本革製品と人工皮革のランドセルが同じくらいの比率で販売されています。
量販店や百貨店では、専門メーカーの製品、または専門メーカーに依頼して作成したオリジナル商品やコラボ商品を中心とした品揃えとなります。
そのため、デパートや量販店では、本革ランドセルは1~3種類程度の展開が一般的です。
工房系の品揃え
我が家の長男が試着させてもらったものだけでも、「カザマ」「五十嵐」「中村」のランドセルがありました。
ランドセルの試着の時点で、特に工房の名前は出されず、気になったランドセルのタグを後でチェックしただけなので、他にも工房系のランドセルがあるかもしれません。
2016.7.11追記
7月に再度訪問した際に確認できた工房・メーカー名を挙げておきます(五十音順)。
- 五十嵐製作所
- 榮伸
- カザマ
- シブヤ文房具
- 中村鞄
- 松山カバン
- 萬勇鞄
ふくふくらんどで販売されているランドセルの価格
店舗内すべてのランドセルについて調べることは到底できませんが、我が家で最終的に候補に残った、工房系2種類、専門メーカー系1種類の価格についてご紹介したいと思います。
専門メーカー系については、メーカー名もモデル名もわからないため、通常小売価格との比較ができませんが、 クラリーノ製で48,600円でした。

専門メーカー系ランドセル
工房系2種類については、工房直販価格についても調べてみました。
五十嵐製作所の牛革ボンジュール319

五十嵐のランドセル
公式HPからの購入では56,000円で購入できます。
ふくふくらんどでの値段設定は64,800円です。
中村鞄製作所のNo.6 総牛革ボルサ パステルクラシック
公式HPでは工房直販価格64,000円(早期割引価格58,000円)で販売しています。
ふくふくらんどでは、58,000円で販売しています。

中村のランドセル
ふくふくらんども店舗を構え、人を雇っている以上、経費が発生します。
工房からの卸値にプラスして、経費が価格に上乗せされることになります。
このあたりのビジネスモデルは、百貨店・量販店を含め、直販以外のランドセルはすべてそうなっているはずです。
その中でも、ふくふくらんどはかなり値ごろな価格設定です。
他店との販売価格の比較
私が確認した範囲での各店におけるランドセルの中心価格帯です。
人工皮革 | 牛革 | |
ふくふくらんど | 4~5万円台 | 5~6万円台 |
アルプラザ | 5万円台 | 10万円 |
イオン | 3~6万円台 | 7万円 |
大和 | 6~7万円台 | 未確認 |
同一製品で比較したわけではないので、一概には言えませんが、ふくふくらんどでは、かなりお求め安い価格になっていると思います。
ふくふくらんどでランドセルを買うメリット
試着・接客・商品説明の正当な対価として
ふくふくらんどが口コミでこれだけ広がっている理由がこれだと思います。
- スタッフの専門知識・商品知識が豊富
- 高額商品に誘導したりせず、客の要望に沿った商品を選んで試着させてくれる
- 初めての来店で即購入を促したりしない
何を聞いても的確な答えが返ってきて、非常に安心できます。
知識が豊富な上、接客のレベルも高いので、祖父母にランドセルを購入してもらう場合でも、祖父母世代の満足度も高いと思います。
アフターサービス
その他に特典やメリットがないのか、ふくふくらんどに直接質問してみました。
メール転載の可否を確認し忘れたため、要旨をお伝えします。
- 万が一、修理となった場合、ふくふくらんどに持ち込めば、発送の手間・送料の負担がない
- 無償修理の対象となるかどうかを、ふくふくらんどが仲介してメーカーと交渉する
※「当店としてはできるがきりお客様負担が発生しないよう都度要望をだすようにしています」とのことでした
メーカー直販や他店で購入した場合は、修理が必要となる事態となったときは、通常、メーカーへの連絡・交渉も自分で行うことになります。
昨年の事例ですが、YAHOO!知恵袋に、土屋鞄製造所のランドセルでこのような状態になった方はいますか? という質問があがっていました。
万が一こういった事態に遭遇した場合でも、販売店(ふくふくらんど)に力添えしてもらえるとなると、非常に心強く感じます。
プレミアムパスポート(プレパス)割引
ふくふくらんどはプレミアムパスポート認定店です。
石川県内で18歳未満のこども(妊娠中の子供含む)を3人以上お持ちの方は、プレパスを忘れず持参してください。
ランドセル購入時にも割引が受けられます。