先日記事にしたように、ドコモぴったり料金診断によると、パケ・ホーダイダブルの解約を検討する必要があるようです。
まずは、2015年11月分の携帯使用料金の内訳を見てみます。
内訳項目 金額(円) |
内訳金額(円)AMOUNT(YEN) |
内訳等詳細 |
税区分 |
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◇基本使用料(計) 924 |
1,864 |
基本使用料(FOMAタイプSS_バリュー) |
無料通信分1,000円含む。 |
合 算 |
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-470 |
いちねん割引料(継続利用期間10年超) |
基本使用料1,864円×25% |
合 算 |
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-470 |
ファミリー割引基本料 |
基本使用料1,864円×25% |
合 算 |
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◇通話料・通信料(計) 0 |
540 |
FOMA通話料(合計) |
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合 算 |
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( 40) |
(内訳)ファミリー割引適用分(ドコモ) |
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( -40) |
(内訳)ファミリー割引料(ドコモ) |
対象通話40円×100% |
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( 540) |
(内訳)通常通話料金適用分 |
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273 |
FOMAテレビ電話通信料(合計) |
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合 算 |
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( 684) |
(内訳)ファミリー割引適用分(ドコモ) |
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( -411) |
(内訳)ファミリー割引料(ドコモ) |
対象通信684円×60% |
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-496 |
くりこし(無料通話・通信分)適用額 |
前月からの繰越額は496円 |
合 算 |
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-317 |
当月無料通話・通信適用額 |
当月の無料分は1,000円 |
合 算 |
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◇パケット定額料等(計) 423 |
372 |
パケ・ホーダイ ダブル定額料 |
通信料372円含む。 |
合 算 |
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423 |
FOMAパケット通信料(合計) |
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合 算 |
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( 423) |
(内訳)FOMAパケット通信料[iモード等] |
5,288パケット |
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-372 |
パケ・ホーダイ ダブル無料通信適用額 |
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合 算 |
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◇その他ご利用料金等(計) 662 |
300 |
付加機能使用料(iモード/メール等含む) |
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合 算 |
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380 |
ケータイ補償お届けサービス利用料(380) |
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合 算 |
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2 |
ユニバーサルサービス料/基本 |
1番号あたり2円のご請求となります |
合 算 |
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-20 |
eビリング割引料 |
11月請求分 |
合 算 |
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◇消費税等相当額(計) 160 |
160 |
消費税等相当額(合計) |
合算表示の料金合計×8% |
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◇合計 2,169 |
2,169 |
合計 |
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シンプルに書くと、
- FOMAタイプSS バリュー基本料 924
- パケ・ホーダイダブル定額料 372
- iモード使用料 300
- ケータイ補償お届けサービス 382
- ユニバーサルサービス料 2
合計1,980円が、毎月定額でかかる料金です。
上記金額に、11月はパケ・ホーダイダブル定額料から足が出たパケット通信料51円が加算されています。
更に消費税がかかり、合計2,169円が請求されています。
前述のドコモぴったり料金診断で、パケ・ホーダイダブルを外すことで、数十円~数百円程度請求金額が安くなるとされたのはなぜでしょうか。
パケ・ホーダイダブルの仕組みから解説していきます。
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パケ・ホーダイダブルとは
「パケ・ホーダイ ダブル」の定額料は372円で、この全額が無料通信分として使えます。
1パケットあたりの金額については、iモード通信(ガラケー)は、1パケットあたり0.08円かかります。スマホの場合は、SPモードの利用となり、1パケット0.004円です(2015年12月1日の利用分より)。
無料通信分を超えたパケット通信に関しては、使用量に応じて(1パケットあたり iモード0.08円/SPモード0.004円で)料金がかかりますが、iモード/SPモードのみの使用の場合、請求されるパケット料金の上限は4,200円となっています。
iモードフルブラウザ通信、スマートフォン定額通信、128K通信、パソコンなどの外部機器を接続した通信を利用した場合は条件が変わってきますが、マックスでも7,800円が請求の上限となっています。
詳しくは以下、ドコモ公式HPをご覧ください。
パケ・ホーダイ ダブルとは – NTTドコモ
パケ・ホーダイダブルのメリット
パケ・ホーダイやパケットパック等の契約がない場合のパケット通信料は、1パケットあたり0.2円(月間使用量15万パケット以下の場合)です。
パケ・ホーダイダブルを契約すれば1パケット=iモード0.08円/SPモード0.004円になるため、月額372円の負担で非常にお得な料金でパケット通信が出来ることになります。iモード利用の場合で60%オフです。
iモードなら月4,650パケット、SPモードなら月93,000パケットまでは無料通信分の範囲内です。
私の場合は月5,288パケットですので、ほぼ無料通信分の範囲内で収まってしまいます。
また、万が一子供がいたずらするなどして使いすぎてしまったとしても、上述のように上限額が設定されていることで超高額請求を免れることが出来ます。
ただし、パケ・ホーダイ ダブル定額料の無料分は、パケット通信以外には適応されず、無料分があまったとしてもくりこしされることはありません。
また、1パケットも利用しなかったとしても、パケ・ホーダイダブルを契約している限り月額372円が必要となります。
パケ・ホーダイダブルの有無によるパケット通信料比較
11月使用分の5,288パケットをパケ・ホーダイダブルを契約した場合とそうでない場合で比較してみましょう。
- パケ・ホーダイダブル 無し 5,288パケット×0.2円=1057.6円
- パケ・ホーダイダブル 有り 5,288パケット×0.08円=423.04円
パケ・ホーダイダブルを契約しているほうがパケット通信料が634.56円オトクという計算になります。
大きな差になりますね。
それでは、なぜ、パケ・ホーダイダブル解約で請求額が減るのでしょうか。
答えはこれです。
「パケ・ホーダイ ダブル」ご契約の場合、基本使用料・「パケットパック」に含まれる無料通信分(「ずっとくりこし」、「ビジネス通話割引」・「オフィス割引」における2か月くりこしおよび共有分を含む)はパケット通信料に適用されません。ただし、国際ローミング中のパケット通信
2には適用されます。
2 「海外パケ・ホーダイ」ご利用による海外での対象事業者を利用したパケット通信料は除く。
出典:パケ・ホーダイ ダブル : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ
パケ・ホーダイダブルのデメリット
要約すると、「パケ・ホーダイ ダブル契約の場合、通話プランの無料通信分(ずっとくりこし分含む)はパケット通信料に適用されません」ということです。
パケ・ホーダイダブルの定額料にも、定額料から足が出た金額についても、タイプSSバリューの無料通信分1,000円、及び先月からの繰り越し額496円は充当されないのです。
具体的に見ていきます。
パケ・ホーダイダブルの有無による合計請求金額比較
※()の中は値はマイナスにはなりません。
※税抜き表記です
パケ・ホーダイダブル 無しだった場合の11月分の請求額は以下のようになります。
- タイプSSバリュー基本使用料+(パケット通信料+電話料-無料通信分-前月繰り越し無料通信分)+その他利用料金
=924+(1058+540-1000-496)+662
=924+(102)+662
=1,706
パケ・ホーダイダブル 有りの場合は、以下の通りです。
- タイプSSバリュー基本使用料+(電話料-無料通信分-前月繰り越し無料通信分)+パケット通信料+ その他利用料金
=924+(540-1000-496)+423+662
=924+(0)+423+662
=2,009
本当に微妙なところですね。
確かにパケ・ホーダイダブルを解約していれば303円安かったのですが、これは先月までに使いきれてなかったずっとくりこし適用の無料通信分496円があったからで、繰り越し分がなかったと仮定すると、パケ・ホーダイダブルを契約しているほうが175円安くなります。
現状では、基本的にはパケ・ホーダイダブルを契約したままにしておくほうが数ヶ月単位で見れば料金を安く抑えられるということになります。
たまった無料通信分は、翌月以降にずっとくりこしされます。昔は2ヶ月繰り越したあとは家族の通信料金等に充当されていましたが、今は上限額までなら無期限に繰り越されるそうです。
タイプSSバリュー契約の場合は、上限3,000円までは、いつまででも繰り越しされます。
※参考
- 通話プラン(タイプSSバリューなど)の無料通信分
→パケ・ホーダイダブル契約の場合、パケット通信料には適用されない
→余った分はずっとくりこし - パケ・ホーダイダブルの無料通信分
→パケット通信料にしか適用されない
→余った分はくりこしされない
現状のままの使い方でいくなら、基本的にはパケ・ホーダイダブルを契約しておくべきです。
そして、無料通信分の繰り越し額が上限に近づいたところでパケ・ホーダイダブルを解約し、無料分を使いきった時点で再契約というのが一番良いということになります。
ただし、パケ・ホーダイダブルを解約すると写メの送受信などで超高額請求の憂き目にあいかねません。このあたりは別記事で・・・。
⇒パケ・ホーダイダブル解約で高額請求の憂き目にあわないための心得