最近の学習机のスタイルが昔と違いすぎてわけがわからなくなったので、分類してメリットデメリットを整理してみた

我が家の長男は、今春小学校に入学します。

リビング学習の流れにのり、学習机の購入はしばらく見送る予定だったのですが、突然長男が「机が欲しい」と言い出したため、先週の3連休に、慌てて東京インテリアに学習机を見に行きました。

ランドセルの検討の時に、ちらっと学習机コーナーは見たのですが、じっくり見たのは今回が初めてです。
ちょうど、東京インテリアではフェアを実施していたようで学習机メーカーからも応援の人が来ていました。
(東京インテリアの名札をつけていましたが、自社の話しかしないのですぐわかりますね)

そこで色々と話を聞いてわかったことは、今の学習机は多様化しているということです。
私が子供の頃に使っていたような学習机は、いまや少数派です。

長男にとって一番良い学習机を選ぶべく、まずは学習机の分類から始めてみました。

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ベーシックデスク

昔ながらの学習机です。

机本体に上棚(もしくは本立て)、机のサイドに数段の引き出しがついているタイプです。
机によっては、足元にも棚があるものがあります。

上棚は取り外し可能なものが多いと思いますが、それ以外は、基本的には分離できないため、買ったままのスタイルで使用することになります

昔との違いでいうと、最近は固定袖ではなく、ワゴンタイプが主流ということくらいでしょうか。
ただ、このベーシックタイプのデスクは最近はあまり見かけなくなっています。

上記画像は、イトーキ、リーモのベーシックタイプです。
カタログ外モデルですが、一部の実店舗やオンラインショップでは販売されています。
東京インテリアでは「東京インテリアオリジナルモデル」と銘うって販売されていました。
実物をご覧になりたいという場合は足を運んでみてください。

ベーシックタイプのメリット

  1. 必要十分な機能が揃っている
  2. 過不足ないサイズ感
  3. 強度・デザインに無理がない
  4. 価格がこなれている

昔からあるタイプであるだけに、学習机として必要な機能は全て揃っています。
書棚を切り離す等の必要がないため、奥行きもすっきりとしてコンパクトに収まります。

また、組み替えができないがゆえに、設計時に無理をする必要がなく、強度も十分でデザインもすっきりとしています。

価格も組み替え型よりも抑えられています。

ベーシックタイプのデメリット

個人的には、ベーシックタイプは学習机の完成形態だと思っています。

ただし、上棚を取り外した後に利用方法がないなど、融通が利かないと感じることもあると思います。
また、既存の学習机に収納面で過不足を感じている場合や、リビングに置いたときの圧迫感や主張の強さが気になる場合もあるでしょう。

それらの不満の受け皿として、組み替え型、ユニット型、天板昇降式といった新しいタイプの学習机が現れています。

更には、中高生になってから机を買う場合など、学習机の子供っぽさが気になる場合は、書斎机というセレクトもあるようです。

ここから先は、それぞれのタイプの概要とメリット・デメリットを説明していきます。

組み替えデスク

現在、最も販売されているタイプの学習机です。

ベーシックデスクを机本体、ワゴン、上棚、足元の棚、に分解できるようにし、更にそれらを数パターンに組み替えられるようにしたものです。
分解はできますが、アイテム単位での販売はせず、それぞれのアイテムをまとめてセットにして販売しています。

ベーシックデスクのような状態に組み立てられるほか、上棚と足元の棚を机から切り離して書棚にしたり、それぞれのアイテムをL字にセットして書斎風に使ったりと色々な組み替えができます。

上の画像でご紹介しているのは、実は、ベーシックデスクでもご紹介した「リーモ」の組み替えタイプです。
イトーキでは、組み替え型の学習机を「フリーワン」タイプと称しています。

組み替えデスクのメリット

  1. 成長にあわせて机の配置を変更できる
  2. 外した上棚や足元棚を廃棄することなく書棚に再利用できる。

組み替えデスクのデメリット

  1. ベーシックタイプと同じ状態で使用しようとすると、奥行きが出過ぎる
  2. デザインがやぼったくなる
  3. 組み立て・組みかえが大変

1. 奥行きの問題

ベーシックタイプの状態で学習机を設置するには、学習机の奥行き+椅子を引く分のスペースが必要になります。
組み替えデスクを棚を机の奥側に配置した場合、机を設置するには、奥行き1メートル程度の余裕が必要になります
(イトーキ担当者談)

2. 見た目

また、特にベーシックタイプの状態(イトーキ流にいえばフロントスタイル)に組み立てた場合は、見栄えの面でも大きな違いが出ます。

上2つの画像は、イトーキのリーモという同一シリーズですが、ベーシックデスクと組み替えデスクの画像は、ですが、よく見ていただければ、デザイン面で大きく違う点が2つあるのがおわかりかと思います。

一つは、デスクの脚です。
ベーシックタイプであれば4本脚ですが、組み替えタイプだと横がパネル(板)になってしまいます。

また、組替タイプの場合は、横から見たときにくっきりとデスク本体と本棚部分の境界が見えてしまい、見栄えが良いとは言いがたい状態です。

3. 初期の設置やその後の組み替えが大変

組み替え式デスクは、組み替えを可能にするためにパーツが細分化されています
また、複数の組み替えパターンに対応するため、近くにいくつもねじ穴があることがあります。

実際に組み替えるには非常に多くの工程が必要になります。
設置に関しても、販売店に依頼する場合は問題になりませんが、自分で組み立てる場合は非常に煩雑になります。

ユニットデスク

こちらは、机、ワゴン、棚等必要なものをそれぞれチョイスして購入していくタイプです。
机によっては、天板と脚もそれぞれ別に購入するものもあります。

机の天板サイズも選べるものが多くなっています。

画像は、カリモクのボナシェルタです。
家具店によってはセットで購入するとおトクに販売していることもありますが、もちろん単品でも購入できます。

↓単品販売の例

ネットで見るとユニットタイプはわりと簡単に判別がつきますが、家具店では書棚やワゴンと組み合わせて展示されていることが多いのでパッと見には個別のアイテムを単品で購入できる、組み合わせができるとは気づかないことも多いと思います。

ユニットタイプのメリット

  1. 必要なアイテムだけを購入できる
  2. 机のサイズやワゴンのサイズなども選択可能であることが多い
  3. 成長や環境にあわせて机や書棚の位置などの場所を変更できる
  4. レイアウトの変更が組み替え式に比べて楽なことが多い
  5. リビングに置いても違和感のないデザイン

自分で購入するアイテムを選べるため、「うちでは書棚はいらない」「小さめの机がいる」「机1台にワゴン2台で」といった要望にも対応できます。
また、机、ワゴン、棚の位置を様々に変化させることもできるため、リビング学習から子供部屋まで柔軟にレイアウトの変更が可能です。

初めは必ず必要なものだけを購入しておいて、様子を見ながらアイテムの買い足しを行うことなども可能です。

ユニットタイプのデメリット

  1. 個別アイテムが割高になりがち
  2. 組み合わせることを第一に考えてデザインしてあるため、棚の可動域が狭いなどの問題が生じることがある
  3. 天板サイズが選べる場合は特に、上棚を販売していなかったり、デスク下の大引出が付属していなかったりすることがある

消費者としては、色々と選べることが最大のメリットですが、そのメリット(多様性)ゆえに、機能性がおいついていない場合も多く見られます。

たとえば、天板サイズが選べる場合は、そのサイズごとにぴったりの上棚や大引き出しを作るにはコストがかかりすぎるため販売していないことが多く有ります。

天板昇降式デスク

天板の高さが調節できるタイプの机です。

より無理のない姿勢で勉強に集中出来るというコンセプトのもと開発されたようです。

天板昇降式デスクのメリット

  1. 天板の高さを調節することで、足を椅子の「足置き」ではなく、床に直接つけることができる=勉強に集中できる
  2. 高さが低いのでリビングに置いても圧迫感がない

天板昇降式デスクのデメリット

  1. ワゴンの高さがとれないため、収納量が減る
  2. ブームが下火になり、選べるメーカーが少ない

足をしっかり床につけた状態で勉強するという点に重きをおいているため、その他の機能がどうしても制限されてしまいます。
特に収納面に問題があり、収納を確保するために余分にスペースが必要になる可能性が大きくなります。

書斎デスク

今までは学習机とは別物の扱いでしたが、たとえば、コイズミファニテックでは今年度分から学習机のカタログに書斎机も掲載されるようになりました。
このため、私がお邪魔した東京インテリアでは、学習机に混じって、リファルドも展示されていました。

リファルドはビーノのスタディアップデスクの近くに展示されていましたが全く違和感を感じませんでした。
下の写真は同じくコイズミのワイズです。
男性や中高生には人気がありそうですね。

書斎机のメリット

  1. 中高生以降長く使える
  2. 足元に余裕がある
  3. 収納面

書斎机は大人用の設計のため、足元や椅子入れに余裕がある場合が多くなっています。
体格的にもデザイン的にも、学生時代のみならず社会人になってからも、もしくはこどもの独立後は両親が使うことも出来そうです。

また、個別のアイテムについても、学習机とのセットよりも背が高い書棚が用意されていたり、プリンタシェルフ が販売されていたりと収納面では優れた面があると思います。

こどもが小さいうちはリビングに置いておくというご家庭では、家族の兼用デスクとしても優秀だと思います。

デメリット

  1. 子供向けの仕様ではない

子供用に設計されたものではないので、同シリーズの椅子にも足置きなどはありません。
これに関しては、材質が同じレイクウッドチェアを使用するなどの工夫が必要です。

また、机の横にもランドセルラックがないなど、思わぬところで小さな不便に見舞われる可能性があります。

おわりに

以上、私なりに学習机の分類とメリットデメリットの分析をしてみましたが、いかがだったでしょうか。

色々と言いましたが、まずは、一度家具屋さんを覗いて、実物を確認してみることをおすすめします。
学習机は、カタログやネットで受ける印象と実物とではかなり違いがあると思いますので、一度は実物を見てみたほうが良いですよ。

あとは、一度家に帰ってよく考えてみることをおすすめします。
高い買い物だということもそうなんですが、サイズ的にもかなり大きなものですので、色々とシミュレーションしてみることも大事だと思います。

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